原山公園の再整備で緑道に木陰をつくっていた桜が伐採され、新たに幼木が植えられ4年たったが、生育が遅かったり、枯れる桜(写真右)が続出し、緑道に不可欠の緑陰は失われたままだ。
再整備は市の要求水準書に従って原山公園PFI株式会社が行った。以前はソメイヨシノや八重桜が他の樹木とともに緑地帯に植えられ、豊かな緑陰を形成していたが、再整備後は緑道中央に設けられた植栽桝に(1・5メートル角・深さ70センチ)にソメイヨシノではなく「アマノガワ」という品種が新植された。この品種は直立型で枝が横に張らないのが特徴。育ったとしても緑陰は期待できない。
枯死したり、発育が遅い原因について、泉ヶ丘公園事務所の中江崇所長は、泉北の土壌が粘土質で水はけが悪いことを挙げ、バケツの中に土を入れ植栽したようなもの、と話した。
植栽桝は一般に根上りを防ぐため、根の広がりを防止する対策がとられる。そのため、緑地帯に植えられていた整備前の桜のように、粘土質の土を回避して根を伸ばすことが困難だ。
ツツジが見えないほど雑草が伸びる
桜だけではない。原山ひかり小学校以北が原山公園PFIの管理域だが、手入れが行き届かず、とても緑道とは呼べないほど土肌がむき出しの箇所があったり、植栽したツツジより雑草が目だつありさまだ。